手巻き時計が教えてくれる、静かな豊かさ

― HERMÈSとOMEGAのヴィンテージから感じること ―
時間は、スマートフォンでも知ることができます。
けれど、手でゼンマイを巻く時間がくれるのは「時刻」ではなく、時を丁寧に扱うという感覚なのかもしれません。
OLIMで取り扱っている HERMÈS や OMEGA のヴィンテージウォッチには、そんな「時間との美しい付き合い方」が詰まっています。
■ 手巻きムーブメントの「音」と「リズム」
HERMÈSやOMEGAのヴィンテージ手巻き時計を耳元に近づけると、
カチ、カチ、カチ…という、小さく静かな音が聞こえます。
それはまるで、時間がやさしく息をしているようなリズム。
ゼンマイを巻くたびに、確かに動き出す鼓動のようで、どこか温もりを感じさせてくれます。
■ ジュエリーのような存在感
たとえば、HERMÈSのラウンドフェイスに配された馬車のロゴ。
それはただの装飾ではなく、メゾンの哲学と美意識が宿った小さな象徴です。
また、OMEGAの手巻きモデルに搭載されるCal.625といったムーブメントは、
スリムでエレガントなフォルムと確かな精度を併せ持ち、日常にそっと寄り添ってくれます。
ジュエリーのように手元を引き立てながら、実用性も忘れない。
そんなバランス感覚こそが、ヴィンテージウォッチの醍醐味なのかもしれません。
■ ユニセックスな美しさと薄型の快適さ
HERMÈSやOMEGAのヴィンテージウォッチは、現代の感覚から見ても驚くほどスタイリッシュ。
特に30〜32mmほどのサイズ感は、性別を問わずフィットするユニセックスな美しさを持ち、
薄型のケースは袖口にもすっと収まる快適な着け心地を実現しています。
主張しすぎず、それでいて確かな個性を放つ――。
それは、量産的なトレンドとはまったく別の、静かな贅沢です。
■ 手巻き時計との、上手な付き合い方
そんな手巻き時計を、より長く、美しく保つために、
いくつかの基本的な使い方と注意点をご紹介します。
・ゼンマイは、1日に一度、同じ時間に巻くのが理想的。
朝の静かな時間帯に巻くと、生活のリズムにもなります。
・リューズは止まる感触があればそれ以上巻かないこと。
無理に巻きすぎると機構に負担がかかります。
・水や湿気にはできる限り注意を。
特にヴィンテージの時計は、防水性が低くなっているものが多いため、
手洗い時や雨の日などは外しておくのがおすすめです。
・使わない日でも、数日に一度は巻いてあげましょう。
機械内部のオイルを循環させることで、状態を保ちやすくなります。
■ 「巻く」という行為の意味
電池もBluetoothもいらない手巻き時計。
毎朝ゼンマイを巻くひとときは、なぜか心を整えてくれる小さな儀式のよう。
時間を手の中に取り戻すようなその感覚は、
慌ただしい現代にこそ、静かに寄り添ってくれるのかもしれません。
HERMÈSとOMEGAが語る、時を超えた美しさ。
機械の温もり、人の手の感触、そして時間の記憶。
それらを身に纏える時計は、ただの「道具」ではなく、
人生を豊かにするパートナーだと思うのです。
次にゼンマイを巻くとき、
あなたが大切にしたい時間について、そっと考えてみてください。
OLIMでは、HERMÈSやOMEGAをはじめとする上質なヴィンテージウォッチを厳選してご紹介しています。
日々の装いに静かな華を添える時を超えた美しさを、ぜひご覧ください。