記事: フランス買付記 — 蚤の市で見つけたシルバーと古い器
フランス買付記 — 蚤の市で見つけたシルバーと古い器

先月、フランスへ買い付けに行ってきました。
今回はパリを中心に、いくつかの蚤の市やアンティークショップを巡りました。
フランスの蚤の市は、きれいにディスプレイされたお店が並ぶ場所もあれば、家具や食器、ジュエリー、古い洋服などが雑多に積まれた場所もあり、その表情はさまざまです。
整然と並んだものを一つひとつ眺める時間も、たくさんのものの中からふと目に留まるものを探す時間も、どちらも蚤の市ならではの楽しさがあります。




今回、特に惹かれたのはシルバーのジュエリーでした。
長い年月を経たシルバーの少しくすんだ色合いや、どこか手仕事を感じる不均一なフォルム。
華やかすぎず、それでも身につけると静かな存在感があるものを中心に選びました。
年代やブランドはもちろんですが、それだけではなく、今の洋服に自然に馴染むか、時間が経っても手元に置いていたいと思えるか。
買い付けのときは、そんな感覚も大切にしています。

そして今回は、プレートや器などのテーブルウェアもいくつか選びました。
蚤の市に並ぶ古い食器には、それぞれに時間の跡が残っています。
今回選んだのは、華やかな装飾のあるものというよりも、少し枯れたような風合いと、静かな佇まいのあるもの。
年月を重ねたことで生まれた色合いや質感、わずかな歪みや絵付けの揺らぎ。
新しいものにはない、そのささやかな表情に惹かれました。
一枚で置いていても絵になるもの。
食器としてはもちろん、アクセサリーや小物を置くトレイとして使ってもよさそうなもの。
暮らしの中にすっと馴染みながら、ふと目にしたときに存在を感じる。
そんな静かな美しさを持ったものを探しました。

何十年も前にフランスのどこかで使われていたものが、場所を越えて、また別の誰かの暮らしの中へ入っていく。
ヴィンテージのものを扱っていると、その時間のつながりに惹かれることがあります。
今回の旅でも、これから先も長く残っていってほしいと思えるものを、いくつか見つけることができました。
少しずつオンラインショップやショールームでご紹介していきます。
フランスで見つけたものたちを、ぜひゆっくりご覧いただけたら嬉しいです。
