
黒という色が持つ力は、時を経ても褪せることがありません。
それは、シャネルというブランドが体現してきた「エレガンスの本質」とも重なります。
今回は、そんな“Black Elegance”をテーマに、OLIMがセレクトしたヴィンテージシャネルの名品をご紹介します。
1. ブラックの力 ― 凛とした存在感を放つモノトーン

艶を抑えたキャビアスキンの質感と、ステッチのみで描かれたフラットキルティング。
チェーンから金具までブラックで統一されたデザインは、シャネルの持つ「芯のある美しさ」を映し出します。
構築的なフォルムと上品な存在感。長く使うほどに深みを増すレザーの表情が、持ち主の人生とともに成熟していく。
まさに「時を纏う」ラグジュアリーです。
2. 構築美をまとう ― 1999年春夏コレクションのブラックコート

シンプルな中にメゾンの美意識が息づく、上質なリネン混のブラックコート。
まっすぐに落ちるストレートシルエットが、身体を包み込みながらもすっきりとした印象を描きます。
マットな艶のココマークボタンが控えめに光を返し、洗練の余韻を残します。
3. 透ける黒のニュアンス ― Sheer Panel Dress

2010年プレフォール〈パリ–シャンハイ〉コレクションより登場したクチュールライクなドレス。
ウールとアンゴラを贅沢にブレンドしたボディに、透け感のあるシルクスリーブを組み合わせ、質感のコントラストで軽やかさを演出。
アシンメトリーなネックラインに添えられたブルーのグリポワ製COCOボタンが、静かなアクセントとして輝きます。
構築的でありながら女性らしい柔らかさを併せ持ち、着る人の仕草を美しく引き立てる一着です。
4. 時を経ても色褪せないフェミニニティ

ネイビー×ベージュの上品なコントラスト、そしてシフォンの柔らかなディテール。
フェミニンでありながら芯のある美しさを体現した一枚。
重ね着次第で、四季を通して表情を変える万能なアイテムです。(こちらはブラックに近いネイビーカラーです。)
5. 物語を宿す ― 1980年代 カメオブローチ

1980年代に製作された、シャネルのクラシシズムを象徴するカメオブローチ。
ココ・シャネルの横顔をかたどったデザインは、ブランドの原点へのオマージュ。
ブラックとエクリュの配色、ゴールドトーンの縁取りがクラシックな魅力を際立たせます。
スカーフやジャケットの襟元に添えるだけで、装いに深みと格を添える逸品です。
ヴィンテージシャネルの魅力は、華やかさの中にひそむ「気品」と「意志のある美しさ」。
時を経ても色褪せることのない存在感が、持つ人の生き方までも美しく映し出します。
OLIMでは、そんな“時を超えるエレガンス”を、現代のライフスタイルに寄り添うかたちでお届けしています。